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ごきげんよう

全然更新していないこの腐敗したはてなブログに堕とされたGod's childことかなこさんです。

 

冗談はさておき、ブログを更新していない間に六本木に7 MEN 侍のライブに初めて行ったりRSRで秋山黄色を至近距離で見てメロメロになったり向井からNUMBER GIRLが再解散する旨を知らされ号泣したり久しぶりに友人と行ったNEWSのツアーがあまりにも最高すぎて号泣したりCreepy Nuts7 MEN 侍のライブの間に秋山黄色の中野サンプラザのライブに行く予定を急遽ブチ込んだり、ベボベの武道館に行き号泣したり嶺亜さんの舞台を見に行きファンサもらってメロメロになったり翌週ポルノグラフィティのライブに行ってキャッキャしたり欲望に忠実かつ情緒がめちゃくちゃな日々を過ごしていた。

 

7 MEN 侍は実在した。ライブは最高だった。ヲタクの治安は最悪だった。

 

世界一最高のフェスことRSR

RSRで秋山黄色のヤバいライブを見てその後裏垢会員になり中野サンプラザまで行くことになる。

夕空に鳴り響く田渕ひさ子の殺人的なギターを聴きながら咽び泣くヲタク。

 

宿泊先の札幌のホテルで怪現象に見舞われた挙句持参したおろしたての枕で首を寝違えたおもしれー男こと小山慶一郎のうちわを手にはしゃぐヲタク。

 

私のTwitterを見ている奇特な人間には周知の事実だろうが今キタニタツヤにどハマりしている。

なんでだ、、、俺が知りてぇよ、、、

 

名前は知ってたんだ。

ボカロPやってたとか色んなところでベース弾いてるとか。

 


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まともに曲を最初に聴いたのは昨年、「平穏世代の韋駄天達」のOPだった「聖者の行進」からだった。

私はカッコいいアニメの曲は録画したやつも飛ばさないで毎回聴くのだがこの曲も好きなので毎回飛ばさず聴いていた。

シングル曲だけぶち込んでおく年区切りプレイリストにも入れていた。

サブスクは便利ですね。

そのときは特にそれ以上掘り下げたりはしなかったのだが。

 

時は10月。

私は7 MEN 侍のZepp Divercity Tokyoのライブに行くため下調べをしていた。

無くなってしまったほうのパレットタウンZepp電気グルーヴのライブで行ったことがあったが、Divercityのほうは行ったことがなかった。

ロッカーの場所、フロアの様子などを調べるためWebサイトにアクセスした。

私は準備のいいヲタク!

 

なんとなく7 MEN 侍の翌日は誰なのかなと思い見てみるとキタニタツヤだった。

ふーん。そうなんだ。へぇ。

 

なんとなく頭の片隅にそれが残っていて、羽田行きの飛行機に乗る前にふと思い出し、何の気なしに聴いてみようかなと思って新千歳空港Wi-Fiがある内にiPod5月に出ていた最新アルバム「BIPOLAR」を入れた。

唯一知っている曲が入っているアルバムだったので。

サブスクは便利ですね!!

 

ベアドゥちゃんは航空会社のキャラクターの中で一番かぁいい。

 

ど平日に仕事ぶん投げて中野行って本当によかった!!!!!!!!!

最新シングルSKETCH好評発売中なのでみんなたちも聴こうぜ!!!!!!

 


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東京入り日は衝動にまかせて急遽予定にぶち込んだ秋山黄色の中野サンプラザの事しか考えていなかったので秋山黄色の曲ばかり無限に聴きまくっていたわけだが、翌日7 MEN 侍のライブに行く日はジャニーズJr.たる彼らの流通音源は当然無く、ライブ定番の先輩の曲を聴いていくのも先輩が歌っているわけでなんだかなぁという感じで、しかも8月に初めて行った現場におけるJr.担の治安の悪さを目の当たりにし怯えきっていたのでライブに行くのが若干ナーバスになっていた(実際行ったライブは最高だった。Zeppで7 MEN 侍のライブを見れて本当によかった、、、愛してるぞ7 MEN 侍、、、)。

Zeppに集まるヲタクの群れに怯え撮影したアクスタ。

 

旅先で聴いた音楽ってその場で感じた感覚を大なり小なり吸収するのでなるべく旅先では色々な音楽を聴くように意識している。

それはまだ聴き込みの浅い作品のほうがよい。

直近で買ったアルバムとか、最近プレイリストに追加した新譜とかを聴いていた。

 

そんな流れで新千歳空港で入れてきたキタニタツヤのアルバムを何の気なしに聴いた。

なるほど。すごい毒があるな。お、冷たい渦はアーバンでオシャレだな。こういう曲もあるのか(私はこのとき親が毎週見ていたドラマの主題歌として流れていたとはつゆほども知らなかった)などと思いながらアルバムを聴き進めていく中で唐突に耳を持っていかれた曲があった。

 


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6曲目「夜警」

 

何だこの曲は。

ストパンク的アプローチのサウンドのキャッチーさもさることながら、何より歌詞から立ち上がってくる景色の解像度の高さにハッとした。

 

"真っ赤な眼の高層ビルがまばたきしている

という歌い出しから心を掴まれてしまった。

ビルの上の航空障害灯が明滅している様子をこういうふうに表現するのかこの人は。と。

 

夜景の歌詞は全行パンチラインすぎる。

サビの凍りつく野生の常夜灯 千日手に陥る世界って、何食ったらこんな言い回し思いつくんだ、、、

 

「常夜灯」に「野生」って枕詞普通は持ってこないし、「千日手(将棋で同じ手順を繰り返すしかなく手詰まりになる様。また、同じことを繰り返し終わることがないことの比喩)」なんて言葉を持ってくる語彙力、、、

言語感覚のセンスがぶち抜けている。

なんかこのフレーズに限らず、言葉の配列と組み合わせによって広がるワードスケープに震えた。

夜の持つ『あの感覚』をこんなに純度の高い言葉で表現できるのかと。

 

私は短歌やってるから言葉の配列や組み合わせについて日頃からそれなりに考えているほうだと思うのだが、なんかこんな完成度の高いものを目の当たりにすると凹む。あまりにレベルが違いすぎて。

 

この曲はアルバムの曲の中でも割と淡々と歌われているのだが、それが非常に効果的にこの楽曲のクールで乾いた世界観を体現している。

 

歌詞についての言及が多くなってしまっているが、サウンド、メロディ、アレンジ、リズム、言葉それらの総体としての楽曲のバランスと完成度がおよそ完璧だと思った。

 

これはあくまで楽曲で描かれている情景が私の持ち合わせていた感覚の引き出しに上手く嵌まったというだけでキタニタツヤの曲は「夜警」以外もカッコいい曲がたくさんある。

むしろほかの作品も色々聴いていくと「夜警」はかなり彼の作品の中では異質なのではないかと思い始めたのだが、、、

 

品川シーサイドの人気の無い夜のオフィスビルタワーマンションの谷間でこの曲を聴いた体験はかなり自身の中で鮮烈な体験となった。

カッコいい品川シーサイドの街並み。

 

飛行機から遥か眼下に見下ろすキタニタツヤがライブをやる日のZepp Divercity

 

以降あれよあれよとほかの作品も聴き始め、「BIPOLAR」に至ってはアルバム自体が好きすぎてサブスクだけでは飽き足らず地元のタワレコにまだ在庫のあった初回生産限定盤を購入したほどだ。好きなものには課金せよをポリシーにしているので。

 

タワレコのレジのねーちゃんが奥からクソデカジャケット持ってきたので「でかっ!?」と思わず声が出た。

 

初回盤についてきたライブの映像を見た。

「夜がこわれる」めちゃめちゃ好きですね、、、


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そして、翌11月。

私はBase Ball Bear10年振りの武道館公演を見るため再びど平日の東京にいた。

 

東京入りの日、渋谷WWW Xで私の大好きなDiosがキタニタツヤとTOOBOEさんと対バンするという超豪華なイベントが開催されていた。

 

チケは既に売り切れ。そもそも乗る飛行機の到着時間では到底間に合わなかった。有給残数少なすぎて使いたくないあまり午前中労働をしていたので。

 

だがしかし、配信があった!! 助かった!!

助かるがホテルに爆速で向かわないと間に合わない!!

 

がんばって爆速でホテルに向かった結果本当にギリギリで間に合ったうえにホテルのテレビがApple TV対応だったためミラーリングできた。助かる。

 

ホテルの部屋で1人でタコ踊りしながら見てしまった。

回転椅子あったからめちゃめちゃぐるぐる回転してしまった。

晩御飯を買う時間がないことを見越して新千歳空港で買ってきた佐藤水産のでけーおにぎりを転換中にがっつきすぎて冬眠前のリスみたいな顔になってしまった。

絶対人には見られたくない姿である。

 

マジで出演者全員のライブが最高すぎて気が狂いそうになった。

いいのかこれが無料で。

もう配信だったけど実質ライブ行ったぐらいのテンションになってしまった。

配信よ、人の望みの喜びよ、、、

人類の叡智と技術に感謝、、、

 

翌日武道館。Base Ball Bear一生愛す。

 

嶺亜さんからファンサもらってメロメロになった。

あと本物のダイヤモンド✡️ユカイを見て興奮した。

 

シャッターチャンスMVロケ地に行きはしゃぐヲタク。


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で、東京に行った翌週、家にいるのが堪え難い事象が発生したためポルノグラフィティのライブ後ビジネスホテルに逃げ込んだ。ビジホ大好き!!

毎回ポルノグラフィティのライブの照明さんはいい仕事する。エグい。

 

めちゃめちゃカッコいいビジホからの眺め。

 

翌日、ビジホでBS-TBSO.A.された「Sound Inn “S”」という超絶優良音楽番組を見た。ゲストがキタニタツヤだったからである。

 

この番組は毎回ゲストが1曲カヴァー曲を歌い自分の曲も歌うのだが、そのアレンジャーがとんでもねぇことになっている。

予告されていた内容見て職場で「ぎゃ!」と叫びそうになった。

 

THE YELLOW MONKEYの「バラ色の日々」を本間昭光のアレンジでキタニタツヤが歌うという字面だけで情報過多すぎて「おいおい正気なのかこの文字列は⁉︎ 私を一体どうしたいんだ⁉︎」ってなった。

 

あのMVロケ地がグリュック王国大名曲「バラ色の日々」を、、、

ポルノグラフィティが大変お世話になっていたことでお馴染みすぎるほどお馴染みのa.k.hommaこと本間昭光のアレンジで、、、

タニタツヤが歌う、、、

 

しかも新曲「スカー」のアレンジは井上鑑‼︎

超絶ド名曲「プラネテス」のアレンジは斎藤ネコ‼︎

出てくる名前がいちいちすごすぎてO.A.当日まで期待値ばかり天井無しにブチ上がり続け「あぁ、、、」とか「うぅ、、、」とかしか発せなくなった。語彙を奪われた。

 

で、ヒロアカを見て情緒が滅茶苦茶になった後に録画してたジョジョを見て一旦落ち着き(落ち着かない)番組をリアタイしてあまりにも最高の番組すぎて感情の行き場を無くし枕を殴ったり最終的にホテルのベッドに膝をつき蹲り「ぐあぁ、、、」と変な声が出た。語彙を奪われているので。

 

全部アレンジが最高なのは言うまでもないのだが、特に斎藤ネコの「プラネテス」のストリングスアレンジがヤバすぎて「最早東京国際フォーラムでやるアレンジじゃん‼︎」と叫んでしまった。

 

斎藤ネコといえば、椎名林檎谷山浩子と一緒にやっているのでお馴染みだが、以前、ザ少年倶楽部プレミアムNEWSの「シリウス」のアレンジを手がけた回があり、良すぎるあまり気が狂って自分が聴くだけのために音源をぶっこ抜いてミックスし直したことがある。

 

というぐらい斎藤ネコのアレンジが好きなもんだから今回のプラネテスのアレンジを食らい「どこにお金振り込めばいいんだ、、、(頭を抱えるヲタクの絵文字)」となった。

 

そして直近で課金radikoを駆使し新譜リリースに伴う怒涛のラジオプロモーションを聴きまくっているので、キタニタツヤが東大卒だとかベンツに乗っているだとか小学生の頃にアジカンBUMPGRAPEVINEを聴いていただとか(当時高校生だった私と聴いていたものがだだ被りだったので「こんな小学生嫌だ」ってなった)どういうスタンスで音楽を作っているのかだとかべしゃりが上手いにーちゃんだなとかいう諸々の知見を得た。

 

色々器用にできてしまうところとか、作る楽曲の多彩さだとか、振る舞いや魅せ方の上手さだとか、作っている音楽から想像できないような人当たりの良さ(ヒャダインに「好青年すぎて娘(※注:存在しない)の婿にしたい」と言わしめるほどの)だとか、すげー頭のいい人なんだろうなと思うのだが(そりゃ東大卒だし)、それと生きやすさが決してイコールではないのだろうなというのはやはりこの人の作る音楽からなんとなく読み取れるわけで、だから私のような器用貧乏ど陰キャ卑屈人間の耳をかっさらっていくような楽曲を生み出せるのだろうなと思う。わかんねーけど。

 

あとこの人、めちゃめちゃ音楽が好きでしょ。作るだけじゃなくて。

振り幅もだけど、積極的に若い才能を探していくとことかもほんと音楽聴くのが好きで好きでしょうがないんだろうなっていうのがたった1ヶ月しか聴いてない私にですらわかる。

 

私が一番尊敬している音楽リスナーはスピッツ草野マサムネなんだが、あれだけのキャリアがありながらも、まだ音楽聴いてワクワクする気持ちを失ってないし若いミュージシャンの音楽も積極的に聴いて自分のラジオでキャッキャしながら紹介したり、時代問わず様々な音楽に対し愛とリスペクトを持っている。私もずっとあぁいう音楽の聴き方をしていたいなぁと思わせるお手本みたいな人だと思う。

 

なんかそういうタイプの、作り手であると同時に音楽が好きで好きでたまらないリスナーの視点を忘れずに音楽に接しているという部分が「キタニタツヤ、、、こいつは信用できる男、、、」と私に強烈に思わせているのではないのか、、、

 

めちゃめちゃ音楽大好きなのが全身から溢れているような人間が作る音楽がよくないわけないじゃん?????????

 

以上、何故かビジホに泊まるたびにキタニタツヤが好きになる呪いを受けたヲタクの話でした。

来年はライブに行きたいなっ!!!!!

 

 

New e.p. 「スカー」が絶賛発売中なのでみんなたちも聴いてくれよな‼︎


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