爪と靴の話

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先日、セブンイレブンの限定コスメブランド「パラドゥ」の新作ネイルセットを買った。

ラメは塗るのが難しい。いい感じにラメが載ってくれない。

全体に塗ると派手になりすぎて難しい。

ネイルは一度塗るとオフにするのが大変だ。

あらかじめデザインを考えておけばいいのかもしれないが、実際塗ってみると雰囲気が違ったりする。

私はベースにピールオフネイルを塗っているので、飽きたり爪が伸びたりすると、風呂場で剥がしてしまう。

ラメのネイルは特に、除光液を使ってオフにしようとしてもきれいに落ちてくれない。

ピールオフをベースに塗ればベロンと剥がれてくれるのでとても楽ちんだ。

 

新しく買ったネイルを使いたくて、先日まで紫のグラデにラメを載せたデザインで爪を作っていたのだが、それを見てたら子供の頃に履いていたビニールサンダルを思い出した。

 

小学生の頃にとても流行っていた。透明のあみあみの、サンダルというかデザイン的にはパンプス。靴ずれをめちゃめちゃ起こしやすい。果物のビーズなどが付いていた。

私は「ガラスの靴」と呼んでいたけれどビニールである。

 

この通称「ガラスの靴」は、そのまま水遊びができるのでとてもよかった。

最近はあまり見かけなくなった。

 

お気に入りのサンダルといえば、高校・大学の頃に履いていた赤くて底の高いサンダルがあった。ビーズのお花が付いていた。履きすぎて紐が切れて履けなくなってしまったが。

 

aikoの「赤い靴」という曲が好きで、歌詞に“底の高い赤い靴”が出てくるため、この靴のイメソンはこの曲だった。靴にイメソン付けるな。

チャットモンチーの「8cmのピンヒール」もだが、好きな人のために無理をしてしまうメタファーとして上手く歩けない底の高い靴はよく出てくるものなのかもしれない。

 

ちなみに私の履いていた底の高い赤いサンダルはめちゃめちゃ歩きやすかったので履き倒していた。

 

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赤い靴といえば、小さい頃家に赤い靴の絵本があった。セル画っぽい絵のやつ。

ある娘が己の傲慢な行いにより赤い靴が脱げなくなり死ぬまで踊り続ける呪いをかけられ首切り役人に足を切り落とされ、義足を作って今までの行いを懺悔しながらボランティアに勤しんだら罪を許され天国に行ったというなかなかパンチのある話だ。

「死ぬまで踊り続ける呪い」と「切り落とされた足はそのまま踊り続けてどこかに行った」という2つの描写が強烈である。

 

孤児である娘を引き取って本当の娘のように育ててくれた老婦人が病に臥せっている間に看病もせず老婦人に内緒で買った赤い靴を履いてダンスパーティーに行ったことにより、娘はこの呪いを受けることになるのだが、その代償が『死』、しかも簡単に死ぬのではなく『踊り続けて死ぬ』というかなりエグいタイプの死である。しかも回避方法が『足を切り落とす』。

その罪に対してその罰は重過ぎるのではないかという点では「パンを踏んだ娘」にひけを取らないと思う。

とはいえ罪も罰もそれぞれ独立した事象なのでバランスなど取りようもないのだが。