最近読んだ漫画の話

漫画を買いまくっている。
買いまくっているせいでまだ読めていないものもたくさんある。
買った本を読まずに積むのは罪悪である。
 
秘密とかミステリと言う勿れとかとつくにの少女とかランドの最終巻とか続き物の続刊も買ったけど、今回は1巻や短編などを。

 

 


 

  • 迷子「プリンタニア・ニッポン」(1)

 

プリンタニア・ニッポン 1【電子限定特典付き】



生体プリンターのエラーにより吐き出された謎の白くて丸くてもっちりした生物と暮らす話。
ほどよいSF感がたまらない。
ゆるさに反し世界観はところどころ不穏さが垣間見えるところがたまらない。
詳しくは言及されていないものの管理社会めいた描写が存在する。ディストピア、、、
とはいえ、メインは主人公とプリンタニアのすあま、友人たちとのほのぼのした日常を描いているので読んでいると癒される。
私ももちもちしてぇ。
 

  • 中村朝「天帝少年 中村朝短編集」 

天帝少年 中村朝短編集 (ビームコミックス)



この作者さんのことを全然知らずにコミックナタリーでこの本のリリース記事が気になったので買った。
どの話も面白かったのだが、特に「白件」が秀逸だった。
民俗学を絡めたサスペンスホラーなのだが、こういう話大好き。
ホラーやSFやファンタジーがメインで収録されているので私好みですね。
トマソン事故物件の「流行り神プロコトル」もよかった。
 

  • 和山やま「カラオケ行こ!」

カラオケ行こ! (ビームコミックス)

 
この人の漫画、ほんと面白いですね。
全然前情報無くて日本橋の本屋に行ったときに「新刊出てるじゃん!」っつって買った。
ヤクザと中学生のカラオケを通じた交流を描くハートフルなギャグ漫画。
血圧の低いギャグマンガが好物なのでこの人の作風めちゃめちゃ好きなんだけど、今回はちょっぴり泣ける要素もあり3冊目にして新境地を開拓している。
読み終わるとカラオケに行って紅を歌いたくなる。
 

  • 田辺ゆがた「怪物メイドの華麗なるお仕事」(1)

怪物メイドの華麗なるお仕事 (1) (角川コミックス・エース)

Web連載されていて、絵がとってもきれいでかわいくて読んでいた漫画の単行本化。
人間界で主人が無くなり猫又となった主人公のスミレが魔界に迷い込み、メイドとして働くことになるが、魔力を奪われ子供の姿になってしまった社長の魔力を取り戻すために先輩メイドたちと様々な家に派遣され家事をしたり奪われた魔力を回収するため戦ったりする話。
ゴシックでファンタジーな世界観とキュートな登場人物(人間じゃねぇけど)が大変魅力的。
真面目で一生懸命だけどおっちょこちょいな猫又のスミレ、しっかり者で頼りになるけど社長にデレデレのアンデッドのローズ、明るく元気で馬鹿力の人造人間のアイビーといった個性的なメイドたちもかわいいのだが、甘いもの好きなショタ社長(魔力を奪われ子供化した魔王)もいいですね。魔力取り返したらどういうヴィジュアルになるのか気になる。
一生懸命なネコちゃんがとてもかわいいので「がんばれネコちゃん!」という気持ちで読んでいる。バトルシーンもあって読んでいてとっても楽しい。
特に難しいこと考えないで読んでてワクワクする漫画。

 

  • 岡野く仔「ロリータ飯」

ロリータ飯 (コミックエッセイ)

大学でロリータ服デビューをした主人公のなつ子が自分の思い描くイメージと食欲の間で苦悩する話。

なつ子は自分のことを大切に思ってくれる同級生のふゆ弥くんにはロリータ服を愛好していることも飯をがっつり食うことも隠しておきたいと思っているが、ふゆ弥くんはなつ子のコンプレックスであるごはんの食いっぷりを愛しているし、ロリータ服に対しても否定するのではなくありのままのなつ子と向き合おうとする。

私はかわいいお洋服も飯をがっつりうまそうに食う女子もキュンキュンするラブストーリーも好きなので読んでいて非常にワクワクしましたね。

とってもかわいい!!

 

売野機子短篇劇場 (ビームコミックス)

これ、本屋さんで実際に見てもらいたいんですが、箔押しの装丁がマジでカッコいい!!

売野機子の漫画をたくさん読んでいるわけではないが、この人の漫画に流れている空気がとても好きだ。

この短編集に収められた話のどれもに「痛み」がある。

個人的には大人になった子役を描いた「まりすのせいなる墓あらし」と、誰からも愛される女の子の孤独と小さな一歩を描いた「神さまの恋」が特に好きだった。

なかなか平易な言葉では語ることができない、生きていく上でのやるせなさや複雑な感情みたいなのを描くのが本当にうまい。

 

  • 原百合子「熱海の宇宙人」

熱海の宇宙人 (ビームコミックス)

線がとてもきれい。

表題作含めSF短編で構成されている。

不思議な読後感。

中でも、米を研ぎながら移ろう思考を描いた「米の回路」がかなり斬新だった。

あと百合なので「退化の日」もかなり好きだった。よい、、、美しい百合、、、

 
今、部屋にローリングコインタワーばりに漫画がうずたかく積まれているので頭を抱えている。本棚埋まっちゃって収納場所がない。
やぁー困ったなー(棒)